エゴに優しくしてあげる〜個から全体へ
2025.03.28 カテゴリー:徒然なるまま
〜Nさんへ愛を込めて💖〜
セミナー、本当にお楽しみ様でした♪
大阪での4日間は、あっという間のような、けれど中身が濃すぎてお腹いっぱいなような、本当に貴重な時間を味わいましたね。
オステオパシーやバイオの技術・世界観に長いこと触れている受講生の方も多いなか、慣れない言葉や技術に戸惑うことも多かったことと思います。
ワークなど、すんなりと出来る人が多いような空気のなかで、出来ているのかいないのかよく分からなくて焦ったり、落ち込んだり、「分からない」「出来ない」というエネルギーに包まれる時も多かったかもしれません。
分からなくて焦っている時は、善意からしてくれているたくさんのアドバイスも、ますます混乱を深めるだけになってしまったりして、何が正解かわからなくなってしまい、余計に出来なくなってしまうこともありますよね。
分かろう、出来るようになろうとすればするほど、分からない自分、出来ない自分を責めてしまい、劣等感や自責の念にかられることが多い時間となってしまうことがあります。
ご縁があって、今回私はNさんの「分からない」に寄り添って、その「分からない」に優しくしようとさせてもらった気がしています。それは決して誰の意図することでもなく、タイドの導くままに。気がつけばそうなっていた、みたいな。
セミナーの最後にNさんは私に、「色々と教えてくれてありがとう」とお礼を言ってくれました。その気持ちはとても嬉しく、ありがたく受け取らせていただきますが、本当は私の方こそありがとうの思いでいっぱいなんです。
もっと言えば、あのセミナーに参加した全員が、あのセミナーの全てが、Nさんにありがとうなんです。(ちょっと重いっすかね?笑)
セミナーの中で、「自分のエゴが見つかったら、そのエゴに優しくしてあげなさい。」という言葉がありました。エゴに寄り添い、優しくすることでそれは癒され、騒ぐことを止め、健全のサポートとしての役割に還っていくのだとイメージしました。
「分からない」、「出来ない」は、「分かりたい」、「出来るようになりたい」の思いがあるからこそ起こる思いで、向上心ややる気の表われです。
エゴに優しくしてあげるのと同じく、「分からない」「出来ない」にも寄り添って優しくしてあげることは、その人の「分かりたい、出来るようになりたい」という思いに優しくしていることにつながります。
今回、私はご縁あってNさんの「分からない」や「出来ない」に寄り添わせてもらう立場になりましたが、私もNさんと同じくらい、いやそれ以上のとても多くの「分からない」や「出来ない」を抱えています。
多分、セミナーに参加されている人の全てが「分からない」や「出来ない」を抱えています。もしそれが無いなら、セミナーを受講する必要が無い訳ですから。平野先生でさえも、やはり「分からない」「出来ない」をたくさん抱えていらっしゃるんだと思います。
Nさんの「分からない」や「出来ない」に寄り添って、それに優しく接することは、私自身の「分からない」「出来ない」に、果ては会場にいる全員の「分からない」「出来ない」に寄り添って優しくすることになるのだと思いました。それはとても大きな力で、絶対に伝わる力を持っているような気がします。
とかく人は、「分からない」や「出来ない」を、恥ずかしいものと捉え、それを責めて、一刻も早くそんな「ダメな」状態から脱しようとします。まるでそれが罪かのように。
しかし実は、そのそばには「分かりたい、出来るようになりたい」という前向きな思いや情熱があるのです。「分からない」や「出来ない」を責めてしまうと、その裏にある前向きな思いや情熱がひっそりと影に隠れてしまうような気がします。
平野先生がセミナーの初めの方でNさんか他の方に、「分からない人は、最高なんだよ。必要な存在なんだよ」という感じのことを言われたのも、私と同じ思いで言われているのだと考えました。
一人の「分からない」や「出来ない」に寄り添い優しくすることは、私たち全員の「分からない」や「出来ない」に寄り添い優しくすることとなり、それは大きな力となって、私たちの「分かった!」や「出来るようになった!」を強く押し進めるエネルギーになるのだと、今回の私は経験させていただきました。
Nさん、色々と聞いてきてくれてありがとう。私のする拙くて曖昧で回りくどい説明を真剣に、真っ直ぐに聞いてくれてありがとう。
分かる時が来るのは確実で、それは続けていれば絶対に来るものと決まっているのですけども、本気で分かる日が来ることを信じられた時に、今この瞬間の「分からない」「出来ない」が愛おしく、尊いものに感じられることでしょう。
そう遠くないうちに突然襲ってくる、「分かった!」や「出来るようになった!」に驚くその日まで、しばし「分からない」や「出来ない」に寄り添って優しく接して、愛でていきましょう。
ありがとうございました(*^ω^*)